Vコンサルタント建設業ブログ

まさか全工事の注文書請書発行してますよね?

 予定の工事費がどんどん膨れ上がってしまう工事会社があります。「常用請求がどんどん下請けさんからくるんだ」と工事担当は他人事のように言っています。「常用請求?なんで。注文書切ってないの?」と思い、色々と事情を聴いてみると、「工期がなく忙しかった。注文書を切っているヒマがなかった。」と注文書を作成していない言い訳を一生懸命していました。注文書で金額を決めているからその中の金額で進むわけです。注文書を締結していなければ、金額が予定額以内で納まる保証はないだけでなく、かかったものは請求してくるのが常用です。忙しいは理由になりません。実行予算利益を予定通り上げる基本は、注文書を全工事について締結し、原価は予定原価内で納めるようにすることが、大原則であり、その余裕がその後の原価圧縮の基礎になるのです。まさか全工事の注文書請書発行してますよね?