起業の成功戦略を知る
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Ⅰ. 起業するということ
「起業する」ということは、一人の人間にとって、また家族にとっても一大事です。まず、通常の場合、これまでどこかの会社に雇用され、勤務してきたというケースが大半かと思います。
こういった普通のケースの人が起業する場合、簡単に言えば、「これまでの毎月の定期収入がなくなる」ということです。
これは大変なことです。少なくとも、これまで毎月かかってきた家計費を支払う原資がなくなるということを意味します。
大変なことですが、されど一旦起業したら、止めることはできません。固定的に出ていくお金は止めることはできないのです。
手元にある程度の貯金があり、また創業融資を借りることができたとしても、売上があがらないことで収入が増えなければ、あっという間に手元資金が枯渇してしまい、廃業に追い込まれることになります。
つまり、「起業」というのは半端な気持ちでは決してできないものです。
Ⅱ. 起業には経営理念ありき
当社は経営コンサルティングを業としているので、起業者の相談に乗るケースが多くあります。
もちろん、起業者はその人の準備の程度次第で成功確率は全く変わってきますが……前章で書いたように起業を取り巻く事情は決して容易ではありません。
では、どうしたら、このリスクを回避することができるのでしょうか。
まずは、経営の理念として、自分が起業するにあたって何を目指すのかをきちんと整理することが重要です。
よく「○○を提供することでお客様にそして地域に満足を与えたい」という理念を持つケースも多くあります。
一方で多いのが「勤め人でなく自分で事業をやって多くの収入を得たい」というもの。決して本音でありそう思わない人はいません。
しかし、それは結果であり、結果を得るためには「提供する商品やサービスでお客様に満足や喜びを与える」ことでお客様が定着して結果として得られるものだといえます。
Ⅲ. 起業の成功を実現する
では、「提供する商品やサービスでお客様に満足や喜びを与える」ためにはどうしたらよいのでしょうか?
➀まずはその商品やサービスを求める人がいることです。つまり、マーケットの存在を確認することです。【需要の存在】
②求める人を満足させる、同等サービス以上に提供商品やサービスが同業他社より優れていること【商品・サービス品質の差別化】
③そして、提供する商品やサービスが他社より優れていることを対象とするマーケットに認識し、その良さに気付いてもらうこと。「刺さる(買おうという動機付けを持つ)状況をつくるために営業やプロモーションを行い、知ってもらわなければものは売れません。【販促プロモーション】
重要な点を3つ列挙しましたが、これらの実現は口で言うほど簡単ではなく、各点に力を入れ、更に効率的に実現する必要があります。
Ⅳ.起業リスクに備える
起業に成功するための進め方がだんだん整理されてきました。
これら「需要の存在」を確認し、「商品やサービスの差別化」を実現し、「販促プロモーション」を費用対効果のあるように効率的に行動していく必要があります。
なぜ「効率性」が大事かと言えば、「時は金なり」であり、前述のようにうかうかしていると、お金が尽きて事業が立ち行かなくなってしまうからです。
ではどうするか?
「経営のロジック」を整理し、起業成功のためのロジックとして自らの事業の計画書を上記の点を踏まえて具体的に(「どのように」を実現可能になるように描く)作成することです。
つまり、対象とするエリアや対象とする顧客層の個人・法人の数を把握し、商品・サービスをお試しなどで「いいね!」の評判が確実に取れるようにホームページや広告も「数打ちゃあたる」ではなく、事業の対象に合った適切なメディア選定が必須となります。