Vコンサルタントブログ

  • Vコンサル建設業経営センター
  • Vコンサル建築プロジェクトセンター
  • Vコンサル医業経営センター

劇的に変わるセミナー

 中小企業にとって、人材を育てることは大きなテーマです。しかし、大手と違って、人材は豊富ではありません。そんな人材に恵まれない中小企業にあっても、人を育てることに熱心な経営者も多いです。最近で言えば、WEBセミナーなどを活用し、多くの時間を教育にあてています。でも、費用と時間をかけても、コストパフォーマンス(費用対効果)の高くないことも多いように思います。それは、ある意味セミナーへの経営者の期待感であり、ある意味、人材育成の「教育訓練の形」にとらわれてセミナーを結果的に生かせていないという場合もあります。

 

   当社でも、顧問先の社長から様々な人材教育について相談を受けます。ある地方の設備機器のメンテナンス会社がありました。そこの営業所では、5名の機器の設備の点検技術者がいて、顧客からの修理依頼や定期点検のために顧客を日々訪問し、その傍ら、取り換えの機器やら、合わせてリフォーム工事の受注をしています。ですから、どちらかというと現場の延長上でお客様の前に出ることを想定しない身だしなみで、訪問販売の営業を行うこととなっていました。

 

  社長は、お客様への営業マンがいくら技術員であったとしてもそれだから「エクスキューズ(勘弁)される」ことではなく、やはり、挨拶・笑顔・話の間合い・和やかの雰囲気・雑談を交えた親しみ・紳士的態度・身だしなみ・・といった接客マナーは身に着けることが必須でありと考えていました。ところが、実際は、武骨で口下手、笑顔がなく、身だしなみは決してほめられた状況でないといのが現実でした。

 

   そこで、社長は私に「接客マナー」を学ばせたい。できれば、即効性のあるセミナーができないかという要望がありました。そこで、私はいつも私の顧問先のマナー講習をお願いしている局アナ出身のマナーインストラクターの先生に実践的なマナー講習をお願いすることにしました。

 

   彼女は、以前から当社のマナー講習を引き受けてくれていて、多くのリピーターがいます。その企業さんに合わせて、事前にニーズをよく聞いてくれて、いわば「一品生産の手づくり」のマナー講習をやっていただける、几帳面な先生です。今回もご多分にもれず、しっかりお客様ニーズとして「即効性のあるマナー講習」というニーズを聞いて彼女なりに会社オリジナルにアレンジした2時間のマナー講習を用意してくれました。

 

いよいよ当日、普段マナー講習など受けたことのない会社の皆さんは、当初清楚なマナー講師を前に大変緊張が走っていました。そしてマナー講習は順調に進み、無事2時間の講習を終えることができました。いつもの出来栄えにほっと胸をなでおろし、社長もさぞ喜んでくれるだろうと、勝手な思い込みをしていました。すると、終わった直後社長は、「先生はお送りして、そのあと、営業所に集合してくれ。」とポツリと言いました。

 

   あれ?・・と一瞬思いましたが、さほど気にも留めず、私もその集合場所に向かいました。全員が集まると、社長はおもむろにこういうのでした。「セミナーを終えた皆の様子をみて、私は失望した。接客セミナーをやっても何も劇的に変わっていない!」と叫んだのでした。「営業所長から稟議が上がってきて、ぜひ皆が接客セミナーをやりたい、教育にお金をだしてほしいとの要望があったから、了解したのにこのざまだ。」どうも、講師からロールプレイの指名を受けて、恥ずかしさから断った女子事務社員がいたり、最後の挨拶や笑顔がふだんとそんなに大きく変わっていなかったことから、そういったようです。

 

私自身もこのセミナーの企画者として大いに反省させられました。つまり、セミナーによる「確実な変化と成長」という意識が希薄であったことは否定できませんでした。私は、マナー講師にもこの事実を話しました。そして、社長には、再度うちの費用でマナー講習をやらせてくれるようお願いしました。集合的なセミナーだからといって甘く考えてはいけないのです。

 

   つまり、学んだ成果が目に見えることが必要なのです。「劇的に変わるセミナー」を私たちコンサルタントやセミナーのプロは提供する必要があり、その社長の見方は正しいのです。セミナーをすれば、例えWEBでも受講前と受講後の間で、目に見える変化を現れたことを確認すべきなのです。

 

以 上